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これから建てるマイホームのどこにお金を掛けるかについては、それぞれの家庭でご意見が異なることでしょう。私の家では、その“リスク対策”に重点を起きました。資金的に考えると、おそらく人生で最初で最後のマイホーム建築。そして、この先何十年と住み続けなくてはなりません。そのためには、住宅に起こりうる様々なリスクへの対策を、第一に考える必要がありました。
その中でも“地震被害”に対するリスクは、大きなウェートを占めました。発生の頻度は低いにも関わらず、その被害は極めて大きいと考えたからです。
躯体部分に耐震金具などを施して構造を強化し、そして地震保険にも加入していれば、ある程度は安心できるでしょう。
しかしながら、ある程度の安心で良いのか、疑問が残りました。現在の耐震技術は進歩し、阪神大震災クラスの大地震が来たとしても、おそらく建物の倒壊は免れるはずです。住宅において最も多く予想されている被害状況は、主要構造部分には大きな損傷が無いために地震保険の給付が十分に期待できないにもかかわらず、建物内部はグチャグチャで修復にかなりの費用が必要になってしまうというレベルではないでしょうか。
これに対して、免震住宅の場合はどうでしょう。火災の延焼や津波に対しては同レベルのリスクでも、"ユレ" による建物内部の損害に対しては、かなりのリスク回避が期待できます。家族が建物内部にいた場合には、その身体的なリスクの回避はもちろんのこと、"ユレ" に対する恐怖感も低減できます。また、仕事や学校などの自宅以外で被災し、連絡も取れずに帰宅難民となった場合でも、帰れる家があるという安心感は、はかり知れないものがあります。
残念ながら、近い将来に大地震が発生する確率は100%に近いとも言われています。自身の被害に対するリスクを、ライフサイクルコスト(住まいの一生におけるコスト)の視点で考えると、“免震”は決して高い買い物ではないと判断しました。

所在地 |
神奈川県 |
|---|---|
竣工 |
2005年5月 |